噛み合わせは口腔内だけの問題ではありません。
噛み合わせが悪いと、内臓や関節にまで悪影響が及びます。
悪い噛み合わせ 不正咬合(ふせいこうごう)
舌に汚れが溜まってできた舌苔(ぜったい)で菌が繁殖することが口臭の原因
●叢生(そうせい)
歯並びがでこぼこな状態
●反対咬合(はんたいこうごう)
前歯が反対に咬んでいる状態
●過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯で下の前歯が見えない状態
●切端咬合(せったんこうごう)
上と下の前歯がちょうど合わさる状態
●開咬(かいこう)
前歯が咬まない状態
●上顎前突(じょうがくぜんとつ)
いわゆる「出っ歯」
●下顎前突(かがくぜんとつ)
下あごが前に出た状態
悪い噛み合わせが与える影響
【全身の健康】
噛み合わせが悪いと物を良く咬むことが難しくなり、胃や腸へ負担をかけてしまうことになってしまう。
また噛み合わせが悪いことで顎関節症や肩こり、腰痛の原因にもなり、イライラや集中力の欠如にも繋がる。
【虫歯や歯周病】
唾液の出る量が減少したり、口で呼吸をするようになり、虫歯や歯周病に罹るリスクも大きくなる。
詳しくはこちら→ 虫歯治療
詳しくはこちら→ 歯周病治療
【外見や声】
歯の位置や顎の位置は、顔の形に大きく影響を及ぼすため、外見的な影響だけでなく、発音や滑舌にも大きな影響を与えてしまう。
歯の位置や顎の位置を戻すには→ 矯正治療
悪い噛み合わせの原因
- 遺伝による叢生や上顎前突、下顎前突。
- 骨の発育障害が部分的に現れることによる顎の変形。
- 指しゃぶりによる開咬。(前歯がかかみ合わない。)
虫歯を治療しない、抜けたままの歯を放置した状態が続くと、歯が正常な位置から移動して、歯並びやかみ合わせが悪くなる。
自宅でもできる噛み合わせチェック法
Check1
口を閉じ、上の唇と下の唇を軽く合わせる。
この時に唇が閉じないで歯が見えてしまう人や、下の唇を上の前歯で咬んでしまう人、上の唇が下の唇で隠れてしまう人は注意が必要。
Check2
奥歯でしっかりと咬んだ状態で、両方の人差し指を口の中に入れ、頬を広げ歯が見えるようにしてみる。この時に上の歯が下の歯よりも外側にあること、また上の歯と下の歯の間に隙間が空きすぎないことが大事。
部分的でも下の歯が外側にある場合や、舌が見える程隙間がある人は、噛み合わせが悪い可能性がある(ある程度の隙間があるのは正常な状態)。
上の歯が外側にあっても、
下の前歯がほとんど見えない人
歯並びがでこぼこになっている人
歯と歯の間の隙間が広い人も
悪い可能性があります。
Check3
前歯で割り箸を横に咬んで鏡で見る。
この時に割り箸が水平になっているようであれば問題ないが、割り箸が傾いてしまうようであれば問題がある可能性がある。
今回のチェックで問題があった方は早めに歯科医院で検査してもらいましょう。