9月の第3月曜日は敬老の日です。日本歯科医師会では、高齢になっても豊かに楽しく過ごしていただくために、いつまでも自分の歯で、自分の口から食事をとることが最も大切なことであると考えて、診療所や地域におけるいろいろなお口の健康を保持・増進する活動によって8020運動を推進しています。
8020(ハチマルニイマル)運動とは?
日々の手入れから、いつまでも豊かな食生活を!
1989(平成元)年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われている。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めて、この運動が始まった。
楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて、生まれてから一生の全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。
ぜひ「8020」を目指してください。
8020の達成のために
生涯にわたっての歯科衛生対策
・歯の喪失の2大原因はむし歯と歯周病。
歯周病対策としては、歯ブラシによる歯磨き以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しての歯間部清掃が重要だが、専門家による歯垢や歯石の除去も必要。
定期的に歯科医院でのチェックを!
・喫煙も歯周病の原因であることが認められている。
むし歯予防と歯周病予防を充実させることは、活動能力(ADL)や生活の質(QOL)の維持にも繋がります。
詳しくはこちら→ 虫歯治療
詳しくはこちら→ 歯周病治療
詳しくはこちら→ デンタルフロスと歯間ブラシ
詳しくはこちら→ マイ歯ブラシの選び方
効果が表れ始めている
1993年と2011年の比較
★年代別・歯が20本以上ある割合
年代が進むほど、歯の保有本数が増えているのが分かります。
歯への意識と取り組みの効果が表れているようです。
85歳以上の保有率は約20年で5倍以上に!
達成できなくても・・・・
義歯などでもしっかり噛めるように
・しっかりと噛み合い、きちんと噛むことができる義歯(入れ歯)などを入れて口の中の状態を良好に保つことで、20本あるのと同程度の効果が得られる。
・義歯を含めた歯でも、食べ物をしっかり噛むことができれば、全身の栄養状態も良好になり、よく噛むことで脳が活性化される。
歯の状態により、食事の選択肢にも影響。
歯が少ないとやわらかい食べ物を選ばざるを得ないけれど、歯がしっかりあればステーキでもOK!
いつまでもおいしく食べ続け、健康寿命を延ばすためにも定期的に歯科医院に行き、口の中の健康を保ちましょう。