外から帰ってきたら手洗い、うがいをしましょう!と言われています。風邪やインフルエンザの予防にはもちろんですが、空気中のホコリなどを洗い流す役割もあります。今回はうがいの効果とうがいの仕方についてご案内致します。
うがいの効果
風邪や花粉症の予防
ただ水でうがいを行うだけでも、約4割風邪を防ぐことができるという研究結果があると言われている。
口腔内や喉の潤いと洗浄
口腔内の粘つきの解消。
喉を潤わせることで、粘膜の働きが弱まる事の予防に。
さらにうがい薬を使用することによって・・・
殺菌、口臭予防、口の中の感染予防に。
食事前のうがいの効果
味覚の向上、食欲増進。
うがいをすることは風邪などの予防効果だけではありません。食後にうがいをして水を吐き出すと、食べかすがたくさんでてきます。このようにお口の中や、喉の咽頭部を清潔にし、潤いを与える効果もあります。
「ぶくぶく」と「がらがら」
ぶくぶくうがいの効用
口唇を閉じて、口腔内に水を貯める。頬や口唇膨らませて「ぶくぶく」動かし、最後に口をすぼませ水を吐き出す。
この一連の動きが口唇の閉鎖や頬、舌のスムーズな動きを促す効果が期待できる。
がらがらうがいの効用
頸部を後屈させて上を向き、呼気を少しずつ吐き出しながら「がらがら」し、最後に水を吐き出す。
がらがらうがいをすることで、舌の奥の方の筋力を高め、嚥下機能や発声の力をつけるためにも有効。水を含んでのうがいが難しければ、上を向いて「アー」と発声するだけでも機能訓練に。
高齢者は注意!
安全なうがいができる条件
◆意識がはっきりしている
◆くちびるを閉じることができる
◆水を吐き出すことができる
◆舌やほおを動かすことができる
◆頭をのけぞらせることができる
口腔内を衛生的にすることは、肺炎の予防にもつながるが、健康な人にとって簡単なうがいも、高齢者では誤嚥の危険があるため注意が必要になる。
※うがいをするときに上体が後ろに倒れていると誤嚥しやすくなるので、真っ直ぐ、または少し前かがみの姿勢をとると安全です。
身近なものでうがいを
お茶
2010年に、静岡県掛川市の高校生を対象に緑茶うがいのインフルエンザ予防作用の臨床試験が行われた。被験者を、「緑茶うがい群」と「水道水うがい群」に分け、90日間、1日3回のうがいを続けてもらったところ、緑茶うがい群のインフルエンザの発症率は、水道水うがい群に比べて、約半分に減っていたという結果もみられた。
塩
塩にも殺菌・消毒効果があるが、うがい薬ほどではない。炎症を起こしている喉に過度な刺激を与えると、喉の粘膜が傷ついてしまう恐れがあるが、塩は日常口にする調味料であるためその心配は少ない。さらに食塩水には炎症した喉の痛みを和らげる効果もある。
重曹
虫歯予防や歯を白くする効果があるといわれている。