「味を感じること」と、答える方が多いかもしれませんが、それだけではありません。
どんな役割?
味覚
舌の表面などにある味蕾(みらい)という細胞で味を感じる。味の刺激を受けることにより、刺激が脳へ伝導されて感じるものである。
摂食嚥下
食べ物を口に取り込むとき、舌で受け取り、食べ物の食感などを瞬時に感じ取る。噛む際にも、食べ物を歯と歯の間に運んだり、食べ物を支えたりする役割がある。
発音
話す際、主に口を使って発声する口唇型と、主に舌の役割が関わる、舌型の音とに分けられる。
歯並び
指しゃぶりや口呼吸などの影響で、舌の定位置が下がっていると、前歯に常に当たっている状態になり、飲み込むときに前歯を強く舌で押してしまい、歯並びに影響する。
舌の構造
口の中の筋肉で出来ている器官
舌は、動物の口の中にある筋肉で出来ている器官。
筋肉を様々に動かすことで、食物を飲み込む際、言葉を話す際などに使われるため、消化器、運動器の働きを持つと言える。
舌の表面は「舌乳頭」という突起に覆われていて、4つの種類がある。
舌の色と舌苔
健康な舌の特徴
ピンク色で白く薄い舌苔がある。
注意したい状態
舌が赤い、舌苔が少なく黄色い、舌の表面に亀裂があるなどの症状が見られる人は水分不足タイプ。
→水分補給を心掛け、油っこい食事を控える。
舌に紫暗色の斑点があるなどの症状は、血管が滞り体の巡りが悪いタイプ。
→入浴や半身浴で汗をかき、自律神経を整える。
舌が白く形が変化している、舌苔が湿っている人は、常に疲れている状態の元気喪失タイプ。
→質の良い睡眠を!
舌が腫れぼったく、舌苔が白く湿っている、舌の縁に歯形がついている人は栄養偏りタイプ。
→温かい物をとるようにして胃腸を休ませる。
舌の手入れ
朝の新習慣に!
舌チェックをするタイミングは、朝がオススメ。
1日の始まりに体の状態を知ることで、その日の食事や過ごし方のコントールを!
舌ケア用品を使用すること
舌ケアには、歯ブラシを使わずに、舌の細かな凹凸に入り込める舌磨きブラシなどで「やさしくなでる」こと。