いつ頃からあるの?
往復運動から超音波へ
・1930年代 ヨーロッパで開発された。
・1960年代 アメリカで障害者向けに開発された。
・1980年代 反復回転運動が加わるようになった。
初期の頃の電動歯ブラシは、前後や左右の往復運動のみを行うものだった。
・2000年代 「口腔内の細菌にダメージを与えることができる」音波や、超音波振動を利用するものが市場のシェアを拡大し始めた。
電動歯ブラシの普及率は?
2019(令和1)年の調査では、日本の電動歯ブラシの普及率は22%。(調査した9ヶ国の平均は42%)
2024(令和6)年の調査では、10~20代男女の約28%が使用しているとの結果。
使用に適している人
手動では困難なケース
●手が不自由で、手用歯ブラシによるブラッシングが難しい人。
元来、手用歯ブラシを上手に使えない障害者のために開発され発展してきたが、最近では歯科医療以外のメーカーからも、様々な電動歯ブラシが広く販売されるようになった。
●手を動かすと疲れやすい高齢者や要介護者の口の中のケアを行う介護者。
●矯正装置を使用しているため、手用歯ブラシが動かしにくい人。
●歯周病の治療で、手用歯ブラシでは届きにくい場所を磨く必要のある人。
効果的な使用方法
基本の操作方法
ブラシ単独で十分な清掃力があるため、手で磨くよりも軽い圧で歯に当て、毛先を動かさずゆっくり場所を変えていく。
電動歯ブラシの毛先は一定の正確な動きをしているため、動かしてしまうと過度に圧がかかり、歯肉や歯を痛めてしまう。
歯磨き粉の選び方
研磨剤配合のものは歯を過剰に磨き、傷つけるため無配合のものを。
ジェルタイプのものは泡立ちにくく歯にも優しくオススメ。
歯間ケアも忘れずに
手で磨くのと同様に歯と歯の間は磨けないため、フロスや歯間ブラシを使用するとよい。
こんな使い方も
アプリ連携で磨き残しをチェック!
ある有名メーカーの製品では、Bluetoothでスマートフォンと接続でき、専用アプリと連動する。(機種によっては未対応)
価格は出店サイトや店舗によるが、1万円代から購入可能。
本体に内蔵するセンサーによって、歯ブラシの傾きとブラシにかかる圧力を感知して、今どこを磨いているのか、歯と歯ぐきにかかる圧力は適正なのかを、アプリの画面上でリアルタイムでモニタリングしてくれるようになっている。
アプリを見せながら子供に歯みがき指導も行える。