知覚過敏
主な症状
虫歯などの問題がなくても、健康な歯が冷たいものによってしみてしまう事。
原因
・(虫歯によらない)象牙質の露出
・歯の削りすぎ
・歯の破折
・歯のすり減り
・歯が溶けている状態…などが挙げられる。
歯を覆う第2層の組織である象牙質。
歯周病などによる歯肉退縮・ブラッシングによる歯肉退縮・エナメル質形成不全などの原因で象牙質が露出すると、組織の中の象牙細管から刺激が歯髄に伝わり、痛みを感じてしまう。
対処と予防
歯周病を予防しながら、丁寧なブラッシングを心掛けること。歯科治療では、歯を削りすぎないように丁寧に治療を進めてもらうことも重要。
冷たい飲食物に注意
甘みを感じにくい?
「温度」と「味覚」には密接な関係があり、人の身体は、冷たいものほど甘みを感じにくくなる。
よく冷えているのに甘いアイスやジュースには、多量の砂糖が使用されている。ぬるくなったジュースが甘く感じるのも、急に甘くなったわけではなく、温度が上がったことで「本来の甘さ」を感じているためである。
冷たい飲料に隠されたリスク
氷入りの炭酸飲料などは暑い日には爽快だが、酸性度(pH)が高い飲料は、歯の表面を溶かす可能性が高いため注意が必要。
清涼飲料水500mlに含まれる糖分の例
口腔内の夏バテ
気づかないうちにおこる「夏バテ」
エアコンや扇風機など冷えた場所に居続けたり、室外の暑い場所から涼しい場所に移動したりと温度変化に対応するため自律神経が働き、身体は疲れを溜めてしまう。
これが「疲れがとれない」「食欲がなくなる」といった夏バテの症状を引き起こしてしまう原因に。
夏バテで口腔内も変化
夏は汗をかくことで体内の水分が不足しやすく、だ液の分泌が減少し、口の中もネバネバして乾燥した状態になる。このような状態は口臭の原因にもなり、口腔環境の悪化とともに虫歯や歯周病などの進行を早めてしまう。
また、からだの疲労がたまると免疫力が弱まり、歯や歯茎の痛みや腫れを引き起こし、歯のトラブルにもつながる。
対策
水分補給など
水分をこまめに取り、口腔内の潤いを保つこと、疲れを取るために十分に身体を休めること、栄養バランスの整った食生活にすることなどを心がけるように。
唾液を多く出す
唾液には細菌を抑制させる効果があり、多く分泌させる事は口腔内にも身体にもよい影響を与える。そのためには食物を噛む回数を多くしたり、唾液腺を刺激するマッサージなどが効果的である。
夏バテしない身体を作ろう!
身体が疲労を訴えやすくなる夏には十分注意を!夏バテを予防することは、口腔内の健康を保つことにも繋がる。