虫歯治療

虫歯の進み方と治療

学校の歯科検診などで、歯医者さんが歯を見ながら「C1」とか「C2」とか言っていたのを覚えていますか?
ご存知の方も多いと思いますが、あれは虫歯の進行具合のことです。 ちなみに「C」は「カリエス:caries」の略で、英語で「虫歯」の意味です。 専門的には、日本語で虫歯のことを「齲蝕(うしょく)」と言います。

虫歯は、程度によって5段階に分けられます。

C0

初期むし歯といって、まだ治療の必要性のないむし歯です。
この段階で発見できれば、日ごろの歯磨きやリカルデントガムなどの摂取で、健康な状態に戻る可能性があります。
半年に一度の定期検診で経過観察をしていきます

C1

軽度のむし歯で、まだ痛みなどが無い状態です。
この段階で発見された場合は、むし歯の部分を除去してCR(コンポジットレジン)と呼ばれるプラスチックの材料を詰め、1回の治療で終えることができます。

C2

中度のむし歯で、この段階になると冷たいものや甘いものがしみるといった症状が現れてきます。
C1 と同じ治療、もしくは広範囲にわたる場合は型をとって詰め物で補う治療になります。1・2回の治療で終えることができます。

C3

重度のむし歯で、神経まで達している状態です。
一般的な歯医者では「神経」を抜いて何度も根のお掃除をし、土台を作り、被せ物などになります。治療回数も平均6・7回かかります。さらに神経を抜かれた歯はもろくなり、歯の寿命が短くなってしまいます。
当医院ではこの状態のむし歯でもなるべく「神経」を抜くことなく、2・3回の治療で終わらせることができます。

C4

歯の大半がむし歯になってしまった状態です。すでに「神経」が死んでしまい痛みを感じないこともありますが、放置して
おくと歯を支える骨がとけるなど、周囲の歯に影響を及ぼす
ため、早期の治療が必要です。
残念ながらほとんどの場合は抜歯をして、入れ歯・ブリッジ・インプラントなどで歯を補う治療になります。

虫歯ができるしくみ

食べ物を食べると、残りかすが歯にくっつきます。そのかすの中にある糖分を細菌が分解して歯垢を作ります。その歯垢が酸を作り出して歯を溶かしてしまいます。これが虫歯の始まり。

歯垢はプラークとも呼ばれ、食べ物の残りかすそのものではなく、口の中で増殖した細菌のことを指します。口の中に住む細菌の種類はとても多く、糊のようなもので歯の表面に付着して増殖を繰り返していきます。

また、飲食物を口にすると口の中が酸性になり、そのたびに歯のカルシウム分が少しずつ抜けていきます。通常は唾液の力でこの酸が中和されて、抜け出したカルシウム(とリン酸)が再び歯の中にしみこんで修復されます。これが再石灰化と呼ばれる現象です。

一日に何度も甘いものを食べたり飲んだりしていると、再石灰化のスピードが追いつかなくなり、虫歯へと進行していきます。

虫歯は怪我や風邪などとは違って自然に治ることがなく、放っておくとどんどん進行してひどくなってしまいます。そのため、虫歯になってしまったところは削って、詰め物やかぶせ物を入れる治療をすることになります。でも、なるべく自分の歯は削りたくはないですね?

一度できてしまった虫歯は治療するしかありませんが、今後はこれ以上虫歯の歯が増えてしまわないよう、お口の中の衛生管理(正しい歯磨きと定期検診)をしっかりと行っていくことが大切になります。

虫歯になる原因

虫歯になる原因はさまざまあります。
一つの原因によってむし歯になるというよりは、いくつもの条件が重なって虫歯になることがほとんどです。

虫歯のなりやすさ・なりにくさに関係していると言われるものをいくつか挙げてみます。

  • 唾液の分泌量
  • 唾液の質
  • フッ素を利用しているかどうか
  • 歯の質
  • 歯並び
  • 喫煙しているかどうか
  • 口の中の清掃状態
  • 食事の内容
  • 食事の回数
  • 口の中の細菌の数と量
  • 全身疾患があるかどうか(特に口腔内乾燥症、口呼吸、糖尿病)

などなど、いろいろあります。

日常生活を改めるだけでも、ある程度虫歯予防できることがわかりますね。

あなたも、是非お口の中や生活習慣をチェックしてみてください。

虫歯治療の流れ

虫歯の検査(初診時)

検査器具やレントゲンで、虫歯の進行度合いを調べます。

説明・相談(初診時)

モニター上で虫歯の状態を説明し、治療内容についてお話し致します。
治療法にいくつか選択肢がある場合には、一緒に相談して決めていきましょう。

虫歯の治療

後日治療を行います。神経まで達している虫歯(C3)でも、なるべく神経を抜かない治療法で処置しております。

詰め物や被せ物を装着

虫歯の進行度合いや大きさに応じて、詰め物や被せ物を装着します。

再発予防

虫歯を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。