「歯の治療は嫌い」と言われない時代へ
「歯の治療は、痛くてこわい!」歯科医院に行かれる方は、皆さんそのように思っていらっしゃるのではないでしょうか。
痛みと恐怖心を和らげてくれる「笑気吸入鎮静法」を使って、リラックスして治療を受けてみませんか。
笑気というのは、全身麻酔に使用される麻酔の一種です。それを、酸素と混ぜて、20~30%の低濃度にして使用します。
笑気ガスは甘い香りでふんわりと漂ってきますので、それを治療の間、空気のかわりに自然呼吸するだけです。
意識ははっきりしたままで、痛みや恐怖心を抑える効果があります。実際に患者さんが経験する感覚としては、おおむねお酒を飲んだときのほろ酔い気分に似た多幸感があります。
笑気ガスを吸うと10分程度で効果が現れ、止めるとすぐに回復するため非常に安全です。
副作用もありませんのでご安心ください。
保険適応ですので900円前後(3割負担の場合)で受けることができます。
このような患者さんにおすすめです
歯科治療に不安や恐怖を感じない患者さんはまずいらっしゃらないでしょう。 治療の内容がごく簡単なものでも、やはり不安感を持たれると思います。その意味からすると、どんな患者さんにも、どんな処置内容であっても適応可能です。 なかでも、このような患者さんに笑気吸入鎮静法をおすすめします。
〇 歯科治療に強い不安感、恐怖心を持っている患者さん
〇 嘔吐反射のある患者さん
〇 心疾患、高血圧など内科的慢性疾患を持ち、歯科治療のストレスが少ない方が望ましい患者さん
〇 ストレスに対する予備力の低い高齢者の患者さん
〇 痛みに弱い患者さん、神経が細やかな患者さん
〇 歯科治療中の神経性ショック、脳貧血様発作、疼痛性ショックをおこしたことのある患者さん
次のような方には笑気吸入鎮静法は行えません
× 妊娠初期の方
× 風邪、アレルギー性鼻炎、アデノイドの方
× 過換気症候群の方
× ヒステリー症候群の方
× 気管支喘息の方
× 協力の得られない患者さん
当院は目の前にある1本の虫歯を治療することだけが大切なのではなく、それ以上に「歯の治療は痛くないし、こわくないんだ!」と患者さんに認識していただき、今後は定期的に検診に来ていただいて虫歯や歯周病に縁のない人生を送ってもらいたいと願っています。