干支の動物、年賀状の季節が過ぎると忘れられそうになってしまいますが、今年は子年、ネズミと言えば門歯(前歯)に特徴がありますね。
今回は、ネズミなどげっ歯類に関する話題を取り上げます。
一生伸び続けるげっ歯類の門歯
これらのげっ歯類には、幅広く先端のするどい前歯(門歯)が生えていることが共通している。
一生伸び続ける
門歯は1対ずつ、計四本の歯が上下のあごからしっかりと生えていて、色々なものをかみ切るのに役立っている。
門歯は敵への反撃や、植物をかじるための道具として使われるが、生え変わる最中に敵が襲ってきたら反撃することが出来なくなってしまう‥‥!
そのために、生え変わらないように進化を続けてきた。
門歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじることで常に削っていなければ、やがて歯が伸びすぎて物を食べることが出来なくなってしまう‥‥!
ねずみの歯にあやかって‥‥
昔ながらのおまじない
上の乳歯を床下へ、下の乳歯を屋根上へ投げて、続いて生えてくる永久歯をその方向へちゃんと導いてくれるように…
という昔からのおまじないが日本にはある。
その際、
ネズミの歯のように強くなーれ!
ネズミの歯と変ーわれ!
というような願いを掛けることが多いといわれている。
また、お日様に向かって投げたり、畑に埋めたり、ネズミの巣穴に入れたり、パンに埋め込み動物に食べさせたり‥‥と方法も様々。
ダムをつくるビーバーの歯
木の葉や皮を食糧とし、歯で木を削り倒し、泥や枝と合わせてダムを作るビーバー。
大きくて丈夫な歯は、直径15センチの木をわずか数分でかじり倒すことも出来る!
ビーバーは、ヒト以外に自分の生活のために環境を作り変える唯一の動物だともいわれている。
ビーバーのダムは、巣であると同時に、岸辺の総延長を伸ばしてもいる。
それは、食糧(木の葉と皮)を増やすだけでなく、川を堰き止めて造り出された池には渡り鳥がやってくるようになったり、更に長い年月が経過すると池は土砂に埋まり、草原に変わり、森の草食動物たちの食事の場所にもなることもある。
ハムスターの歯の手入れ
切らないとどうなるの?
ペット化されたリスやハムスターはあまり硬いものを噛まなくなってしまったため、人の手によって伸びる歯を手入れしなければならなくなった。
ハムスターの歯には血管が通っており、素人が切ろうとすると傷付けてしまうことも!
他にも舌や唇を傷つける事などもあり、慣れていても非常に難しい。
自分で歯を切る時は、必ず獣医師の指導を受けてから行うようにする。
ケージの中にかじり木を入れたり、硬いおやつを与えるなどの方法もある。