鼻呼吸のしくみ
加温・加湿機能が備わった空気清浄機の状態
鼻から吸った空気は、鼻の奥の鼻腔(びくう)を通る時に温められ、加湿されてから肺に送られる。その間には鼻毛や粘膜の表面に生えた線毛、粘液によって、ほこり、細菌やウイルスといった異物が取り除かれる。鼻呼吸には、こうした防御機能が働いている。
口呼吸をすると鼻呼吸の防御機能が働かない
メンタルヘルス面にも影響
脳が効率よく冷やされない
普段は鼻呼吸をしていても、花粉症の時期だけ鼻が詰まって口呼吸になることがある。
その際、頭は重くスッキリせず、睡眠にも悪影響を及し、昼間に眠気が生じたり、集中力低下が発生。
一方、脳底部には血管が通っており、その空気によって血液が冷やされる。
鼻呼吸によって、車のエンジンの加熱を防ぐラジエーター (冷却器)の役割も果たしているが、口呼吸では機能せず脳が効率よく冷却できずに、スッキリとしない。
睡眠時に注意
口呼吸は睡眠時無呼吸症候群の原因にも!
就寝中は上気道(鼻や咽喉)が更に狭くなったり閉塞したりしてしまう。
睡眠時は、起床時よりも鼻から吸喉までの呼吸抵抗は高くなり、鼻で息がしにくくなる。鼻の抵抗が高くなると口からの呼吸に移行。
口で思い切り息を吸うと、鼻呼吸時よりも咽喉が狭くなったり、舌の付け根が落ち込んでしまうため、陰圧がかかり息が閉塞し、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因に!
口テープ睡眠で口呼吸対策
【こんな場合にオススメ!】
・起床時にのどが痛い、口臭が強い。
・いびきをかく、または歯ぎしりをする。
・鼻がつまりやすい・・・・など。
日常生活は意識的に鼻呼吸を心がけていても、睡眠時は無意識になる。
対策
笑顔呼吸のポイント
ポイントは口角を上げて笑顔になること。口角が上がることで鼻の穴が左右に広がり空気を取り込みやすくなる。
口元を上げるのと、鼻の穴が開くのを、セットとして考えてみる。
舌の位置を上げる
舌の位置を比べてみると、本来、鼻呼吸をするとき、舌は上あごについているが、舌の筋力が衰えると、舌の位置が下がってしまい口呼吸になりやすくなる。
モンキー体操
鼻から息を吸って、舌を出しながら耳を引っ張る。
胸が広がり、鼻呼吸がしやすくなり、舌の筋力トレーニングにも!