歯と心臓、一見関わりが薄そうに思えますが、実は密接に関係しているのです・・・。
歯周病と心筋梗塞
歯周病菌は血管に侵入!?
- 歯周病菌が溜まり始めると歯周ポケットは、徐々に深くなる。
- さらに出血を伴うようになると、歯周病菌の一部はリンパ管を経て血管の中に侵入してしまう!
- 血管に入った歯周病菌の大部分は白血球によって退治されるが、一部の歯周病菌は白血球から逃れられ、血小板に入り込んでしまう性質を持つ。
- 歯周病菌が血管の中に入り込むと、血小板は異常を起こし固まりやすくなり、血栓が出来やすくなる。
- 長年の生活習慣から動脈硬化が起こっていた場所に、血栓となって次々と付着し、血管を完全に塞ぎ心筋梗塞を引き起してしまったと考えられている。
歯周病菌が心臓に炎症を!?
感染性心内膜炎を引き起こす歯周病原因菌
感染性心内膜炎とは
- 血栓によって運ばれた細菌が、心臓の内側の膜(心内膜)や弁膜に感染して炎症を起こすこと。
以下のような症状が起こる。
(発熱、皮膚や白目の点状出血、関節痛、筋肉痛など) - それほど多い病気ではないが、合併症を起こすと危険な状態にもなる。
心臓弁膜症や先天性の心臓病がある人などではとくに注意が必要。 - 乱暴にブラッシングすると、歯肉が傷つき、傷口から歯周病原因菌が血液中に侵入しやすくなってしまうため、正しいブラッシングで口の中の清潔を保つ。
歯周病対策はセルフケアが大切
①柔らかめの歯ブラシを使用
歯茎が腫れていると出血を起こしやすい。柔らかめの歯ブラシは、歯周病の原因となるプラークの除去だけでなく、歯茎のマッサージを行うにも効果的。
②歯ブラシの望ましい持ち方
③ 歯と歯茎の境目を丁寧に磨く
境目を意識して磨くことで磨き残しの防止になる。境目に触れる歯ブラシの毛先が当たっているのを意識しながら、軽い力で、1箇所につき20回程度を目安に磨くようにする。
今すぐ出来る歯周病チェック!
- 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
- ブラシング時に出血する。
- 口臭が気になる。
- 歯肉がむずがゆい、痛い。
- 歯肉が赤く腫れている。
(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている) - かたい物が噛みにくい。
- 歯が長くなったような気がする。
- 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。
- 食物が挟まる。
当てはまる項目の数が…
3つ :歯科医の指導の元で予防を。
6つ :歯周病が進行している可能性が高い。
全て :歯周病の症状がかなり進行している。
現在では歯周病は、予防もでき治療も可能です。大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。