夏バテと口腔内環境
水分不足から唾液の減少に
夏は汗をかくことで体内の水分が不足しやすく、唾液の分泌が減少し、口の中もネバネバして乾燥した状態になる。
このような状態は口臭の原因にもなり、口腔環境の悪化とともに虫歯や歯周病などの進行を早めてしまう事になる。
また、体の疲労がたまると免疫力が弱まり、歯や歯肉の痛みや腫れを引き起こし、歯のトラブルにも繋がってしまう・・・!
口内炎の原因
「口」の役割と外部からの影響
食事や呼吸、会話などで常に外部と接しており、細菌やウイルスなどが付着、侵入する可能性が高い。鼻や内臓に通じる咽頭・気管に繋がっている重要な器官である。
健康であれば、多くの場合この様な微生物に感染することは少ないが、風邪や疲れなどで免疫力が低下していると、侵入した細菌やウイルスに感染し炎症を起こしやすくなる。
口内炎が出来るしくみ
粘膜を正常に保つためのビタミン不足や、疲労、ストレス、ウイルス感染、外的刺激などにより発生する。
炎症が続くと、粘膜の表面がただれてびらん様になり、ただれた部分がえぐられ、口内炎が出来てしまう事に!
代表的な口内炎
アフタ性口内炎
代表的な口内炎のなかでもっとも一般的なもの。口の粘膜の潰瘍を主症状とする口内炎。
アフタは直径数mm大の円形の浅い潰瘍で、潰瘍の表面は灰白色~黄白色の偽膜で覆われ、潰瘍の周囲は赤くなっている。食物や歯ブラシなどがちょっと触れただけでも強い痛みを覚え、刺激性の食べ物や熱いもの、塩辛いものがしみることがある。
原因
口腔内の衛生不良、睡眠不足、偏った食事、ストレス、これらによる免疫力の低下。
口腔内を噛んだときなどに傷ができ、そこから感染して炎症を起こすことが多く、上記の様な原因により免疫力が低下することから発症する場合もある。
日頃気をつけられること
身体を休ませる
口内炎が出来るのは心身に疲労が溜まっているサインともいわれている。睡眠時間の長さよりも「質の良い睡眠」を。
口腔内の清潔を保つ
食後の歯磨きはもちろん、うがいもこまめに!
胃に負担をかけない食事を
胃が弱っていることも口内炎の原因。胃に負担をかけないためによく噛んで食べることも大切。
ビタミンB群を摂取
口内炎の緩和に特に効果的といわれている栄養素。
ビタミンB2:サバなどの青魚、アーモンド、乳製品など
ビタミンB1:豚肉、ハム、うなぎなど
ビタミンB6:牛・鶏・豚のレバー、マグロ、バナナなど