アルツハイマーと関係あり!?
歯周病菌から始まる「メタボリックドミノ」
生活習慣で体に異常が起こると、ドミノ倒しのように次の悪い状態を引き起こし、ついには重篤な病気にまでつながることを表現するものである。
歯周病は、メタボリックドミノの中でも、最初の段階の生活習慣の中にある。
血流の中に歯周病菌が入り込む
口の中のケアを怠っていると(フロスをしない、食後に歯を磨かないなど)次第に口の中に汚れが溜まる。
その結果、歯と歯茎の間にできた歯周ポケットとよばれる溝を入口とし、歯周病菌が血流の中に入り込んでしまう。
その歯周病菌の中には、アルツハイマー型の認知症に関係があるといわれているものがある。
脳内で作られる「アミロイドβ」
通常は脳内のゴミとして排出されるが…
たんぱく質であるアミロイドβ同士がくっついて、異常なアミロイドβができると、排出されずに脳に蓄積され、健康な神経細胞にアミロイドβがまとわりつく。
そこから出る毒素で神経細胞が死滅すると、情報の伝達ができなくなり、徐々に脳が委縮することになる。
蓄積の原因
運動不足
運動をすることによって、アミロイドβの蓄積が少なくなることが研究で明らかにされている。
認知的活動の減少
日頃から考える・記憶するなどの認知機能の活用を怠っていると、アミロイドβが蓄積し、認知機能の低下につながる可能性がある。
歯周病が脳梗塞の原因に
脳梗塞とは
脳の血管が詰まってしまい、酸素や栄養が届かずに脳細胞が死んでしまう病気。
歯周病との関連性
歯周病菌が出す炎症物質や毒素が歯肉から血管内に入り込み、全身の血管の老化「動脈硬化」を進行させる。脳の動脈硬化が進行すると「脳梗塞」を引き起こし、心臓の動脈硬化が進行すると「心筋梗塞」を引き起こす。
歯周病の人はそうでない人の約3倍、脳梗塞になりやすいといわれている。
歯周病チェック
以下の様な症状があれば受診を
□ 朝起きたときに、口のなかがネバネバする
□ 歯みがきのときに出血する
□ 硬いものが噛みにくい
□ 口臭が気になる
□ 歯肉がときどき腫れる
□ 歯肉が下がり歯と歯の間にすきまができてきた
□ 歯がグラグラする